自民党、2026年度予算審議の時短を模索 高市首相「一日も早く成立を」
要約
衆院選後に予算委員長ポストを奪還した自民党内で、質疑時間の削減や一部審議の先送りといった具体案が浮上。高市首相は3月末までの年度内成立を目指す姿勢を鮮明にした。
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高市首相、党役員会で早期成立に意欲
自民党が2026年度予算案を巡る国会審議の時間短縮を模索していることが明らかになった。審議を差配する予算委員長ポストが自民党に戻ったことを背景に、質疑時間の削減案や、一部審議を予算成立後に回す案が党内で浮上している。
高市早苗首相は2月17日の党役員会で「野党にも積極的に協力を呼びかけ、みんなで力を合わせて一日も早く成立させたい」と述べ、3月末までの予算成立に強い意欲を示した。
予算委員長ポスト奪還が布石に
今回の動きの起点となっているのが、予算委員長ポストの与党復帰である。予算委員長は審議日程や質疑時間の配分に大きな権限を持つ。自民党がこのポストを掌握したことで、審議の進行を与党主導でコントロールできる環境が整った。
党内で具体的に取り沙汰されているのは、質疑時間そのものを削減する案と、一部の審議を予算成立後に先送りする案の2つである。いずれも年度内成立という目標を達成するための手段として検討されている。
先週には党幹部会合も開催
高市首相は先週、党幹部を集めた会合を開催しており、予算審議の進め方について協議したとみられる。衆院解散・総選挙を経て審議日程が例年より圧縮される中、年度内成立に向けた段取りを急いでいる構図が浮かび上がる。
ただし、審議時間の短縮に対しては、野党側から「十分な議論が尽くされない」との反発が予想される。予算案は国民生活に直結する重要法案であり、審議の質と速度のバランスをどう取るかが今後の焦点となる。