茂木外相、自衛隊に邦人輸送準備を依頼 小泉防衛相が行動命令
要約
中東情勢の緊迫化を受け、茂木外務大臣が自衛隊による邦人輸送の準備を依頼し、小泉防衛大臣が行動命令を発出。米国・イスラエルによるイラン攻撃後、地域の不安定化が加速している。
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茂木外相が邦人輸送準備を依頼
茂木敏充外務大臣は、緊迫化する中東情勢を受け、自衛隊による邦人輸送の準備を依頼した。これに応じ、小泉進次郎防衛大臣が自衛隊に対して邦人輸送準備に関する行動命令を発出した。
邦人輸送の準備段階で外務大臣が依頼を行い、防衛大臣が行動命令を出すという対応は、中東地域における事態の深刻さを反映したものである。
米イスラエルのイラン攻撃が背景
今回の対応の背景には、2026年3月1日に実施された米国・イスラエルによるイラン攻撃がある。テヘランを含むイラン国内約1,000カ所が空爆を受け、最高指導者ハメネイ師が死亡した。トランプ米大統領はこの作戦を「エピック・フューリー作戦」と命名している。
イランの暫定指導部は数百発のミサイル・ドローンによる報復攻撃を実施。湾岸諸国の航空会社が運航を停止するなど、中東地域の空輸に大きな混乱が生じている。原油価格は10%以上高騰し、1バレル75ドルを超える水準に達した。
自衛隊法に基づく対応
自衛隊による邦人輸送は自衛隊法に基づく措置である。外務大臣からの依頼に応じて防衛大臣が協議し、内閣総理大臣の承認を得て実施される。警護・救出・輸送などの措置を講じることが可能となる。
過去には2021年のアフガニスタン情勢悪化の際に、C-130輸送機2機、C-2輸送機1機、政府専用機1機が投入され、約260名の統合任務部隊が派遣された実績がある。
中東地域にはUAE、サウジアラビア、クウェートなど湾岸諸国を中心に日本人駐在者やビジネス関係者が滞在している。邦人輸送の具体的な対象者数や実施方法、時期などの詳細は現時点で明らかにされていない。