自民党、「国旗損壊罪」制定へPT初会合 今国会での法案成立目指す
要約
外国国旗の損壊には刑罰がある一方、日本国旗には規定がないという現行法の矛盾を是正する狙い。表現の自由との兼ね合いが焦点となる。
日本維新の会自民党高市早苗
PTが始動、座長に松野元官房長官
自民党は3月27日、国旗を傷つける行為を処罰する「国旗損壊罪」の制定に向けたプロジェクトチーム(PT)の初の幹部会合を開いた。座長には松野博一・自民党組織運動本部長が就き、座長を除く国会議員約10人が出席した。
連立政権を組む日本維新の会と連携し、今国会での法案成立を目指す方針だ。高市早苗首相が制定に意欲を示しており、与党の重要政策として位置付けられている。
論点は罰則と表現の自由
会合では、実現に向けた複数の論点が示された。罰則の有無、損壊行為の具体的な内容の定義、そして表現の自由との兼ね合いが主な検討課題となる。
現行の刑法92条は、外国国旗を損壊した場合に2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す規定がある。一方、日本の国旗についてはこうした規定が存在しない。この法的な矛盾の是正が、今回の立法化の出発点となっている。
約13年越しの再挑戦
高市首相は2012年にも同様の議員立法を提出したが、当時は廃案となった経緯がある。約13年を経ての再挑戦となり、今回は連立パートナーである維新の会との協力体制のもとで法案成立を目指す。
一方、日本弁護士連合会はかつて法制化に反対する会長声明を出しており、国家主義の助長につながるとの懸念を表明している。罰則の範囲や対象行為の定義次第では、抗議活動など表現行為への影響も指摘されており、今後の議論の行方が注目される。