2026/4/12
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政治

パワハラ認定の吉野ケ里町長・伊東健吾氏が3選 新顔3人退ける

要約

佐賀県吉野ケ里町長選が12日に投開票され、第三者委員会からパワハラを認定された現職の伊東健吾氏が新顔3人を退けて3選を果たした。職員の死亡との因果関係は調査対象外とされているが、パワハラ問題の是非を問う異例の選挙戦となった。

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佐賀県吉野ケ里町長選が12日に投開票され、無所属現職の伊東健吾氏(78)が無所属新顔3人を退け、3選を果たした。伊東氏は第三者調査委員会により職員への発言の一部がパワーハラスメントと認定されており、その是非が問われる選挙となった。

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※画像はイメージです
## パワハラ認定の経緯 伊東氏は2024年4月、当時の財政協働課長だった男性職員に対し「建設課長にいっそ代わればいいだろう」などと発言。2025年9月、第三者調査委員会がこの発言をパワハラと認定する調査報告書を提出した。発言を受けた男性職員はその後、2024年11月に死亡している。 ただし、第三者調査委員会はパワハラと職員の死亡との因果関係について「委嘱事項に含まれていない」として調査を行っていない。
  1. 伊東氏がパワハラ発言

    当時の財政協働課長に対し「建設課長にいっそ代わればいいだろう」などと発言した。

  2. 男性職員が死亡

    パワハラ発言を受けた財政協働課長だった男性が死亡。遺族はパワハラが原因の自殺だと主張している。

  3. 第三者委がパワハラ認定

    調査報告書で当該発言をパワーハラスメントに該当すると認定した。

  4. 伊東氏が出馬表明

    町議会で町長選への立候補を表明。パワハラ認定後も続投の意思を示し、民意を問う姿勢を見せた。

  5. 伊東氏が3選

    無所属新顔3人を退け、吉野ケ里町長選で3期目の当選を決めた。

## 伊東氏の主張と選挙戦 伊東氏は出馬にあたり「もう1回、住民の方に審査していただくことが大事だ。ここで辞めたら、パワハラで辞めたということをずっと背負って生きなくちゃいけない。それだけはしたくない」と語り、選挙で民意を問う姿勢を示していた。 選挙戦では2期8年の町政運営の実績を訴え、支持を集めた。結果として新顔3人を上回る票を獲得し、3選を決めた。 ## パワハラ問題の行方 今回の選挙では、パワハラ認定を受けた現職が有権者の審判を仰ぐ異例の構図となった。伊東氏は当選を果たしたものの、パワハラと職員の死亡をめぐる問題は未解明の部分が残されたままである。第三者調査委員会がパワハラと死亡の因果関係を調査対象としなかったことについては、今後も議論が続く可能性がある。