気象庁は、日最高気温が40度以上となる日を指す新たな予報用語として「酷暑日」を正式に採用し、2026年4月17日から運用を開始した。従来の「猛暑日」(35度以上)の上位に位置づけられる区分で、近年深刻化する異常高温への注意喚起を強化する狙いがある。\n\n※画像はイメージです\n\n## 「猛暑日」の上に新区分を新設\n\nこれまで気象庁の予報用語では、日最高気温が35度以上の日を「猛暑日」と定義していたが、40度以上を区別する公式な名称は存在しなかった。今回新設された「酷暑日」は、40度以上という極端な高温を明確に表現するための用語として位置づけられる。\n\n「猛暑日」は2007年に気象庁が制定した予報用語であり、1990年代後半から日最高気温35度以上を記録する日が急増したことを背景に導入された経緯がある。それから約20年を経て、さらに上の温度帯に対応する用語が必要とされるに至った。\n\n## 背景に記録的高温の頻発\n\n新名称導入の背景には、近年の異常高温現象の増加がある。気象庁の統計によると、2025年夏は観測史上3年連続で最も高い平均気温を記録し、40度以上の延べ地点数や猛暑日の延べ地点数も歴代最多となった。地球温暖化との関連も指摘されており、温暖化がなければ起こり得ないような現象であるとの分析もある。\n\nこうした状況を受け、日本気象協会はすでに独自に「酷暑日」(40度以上)や「超熱帯夜」(30度以上)といった用語を提案していた。今回、気象庁が「酷暑日」を公式な予報用語として採用したことで、天気予報や気象情報において統一的にこの表現が使用されることになる。\n\n## 高温への備えに一層の注意を\n\n「酷暑日」という用語が公式に運用されることで、40度以上の極端な高温が予想される際に、より明確な形で国民に危険性が伝わることが期待される。1997年から2006年の10年間だけでも、東京、名古屋、大阪、福岡の主要4都市で35度以上となった日は300日以上にのぼっており、高温日の増加傾向は今後も続くとみられている。\n\n気象庁は、予報用語を一般利用者の目線に立った明確さ、平易さ、聞き取りやすさを考慮して見直す方針を掲げており、今回の「酷暑日」の導入もその一環と位置づけられる。