憲法記念日に与野党が改憲議論 自民は9条自衛隊明記、中道改革連合は解散権制約を主張
要約
2026年5月3日の憲法記念日に合わせ、与野党がNHK番組で憲法改正を議論しました。自民党の小野寺五典氏は自衛隊の明記を訴え、中道改革連合の階猛氏は解散権の制約など権力抑制の観点からの議論を求めました。
与野党がNHK番組で憲法改正を議論
憲法記念日の2026年5月3日、与野党がNHKの番組に出演し、憲法改正を巡って議論を交わした。自民党の小野寺五典元防衛相は憲法9条への自衛隊明記を主張し、中道改革連合の階猛幹事長は衆議院の解散権制約や臨時国会召集の円滑化を議論すべきだと訴えた。
小野寺氏「自衛隊の位置付けが安全保障上重要」
自民党の小野寺元防衛相は、憲法9条に自衛隊を明記する必要性を強調した。小野寺氏は「しっかり自衛隊を位置付けることが安全保障上、重要だ」と述べたうえで、「実力組織としてどうあるべきかを思い悩んで部隊を運用してきた」と、自衛隊が憲法上の位置付けが曖昧なまま活動してきた経緯に言及した。
9条2項は戦力の不保持と交戦権の否認を定めており、自衛隊の存在との整合性が長年議論されてきた。小野寺氏は自衛隊明記について「国民に理解いただけると思う」と述べ、国民の支持が得られるとの見方を示した。
階氏は権力抑制の観点から改憲を提起
一方、中道改革連合の階猛幹事長は、安全保障分野とは異なる角度から改憲の必要性を主張した。階氏は「(衆院)解散権の制約や、臨時国会召集の円滑化を議論すべきだ」と述べ、国会機能の強化に向けた議論を求めた。
階氏はその目的について「国会の機能をいかなる時でも維持することだ。そのためには、平時においても維持されなくてはならない」と説明した。衆議院憲法審査会では緊急事態条項が議論されているが、階氏の提起は平時における国会機能の確保にも焦点を当てたものである。
憲法審査会での議論の行方に注目
衆議院憲法審査会では現在、緊急事態条項を巡る議論が進められている。今回の番組でも、自衛隊明記を軸とする自民党と、権力抑制を重視する中道改革連合との間で論点の違いが浮き彫りとなった。与野党間の改憲を巡る立場の隔たりは依然として大きく、今後の憲法審査会での議論の行方が注目される。