俳優・大葉健二さん死去、71歳 「宇宙刑事ギャバン」主人公役で一時代を築く
要約
特撮ドラマ「宇宙刑事ギャバン」の主人公役などで知られる俳優の大葉健二さんが2026年5月6日、71歳で死去した。スタントマンからキャリアを始め、特撮ヒーローの象徴的存在として一時代を築いた。
特撮ドラマ「宇宙刑事ギャバン」の主人公役などで知られる俳優の大葉健二さんが2026年5月6日に死去した。71歳だった。愛媛県松山市出身。
特撮ヒーローの象徴的存在
大葉さんは1972年、千葉真一が主宰するジャパンアクションクラブ(JAC)に加入。アクション俳優としてキャリアを積み、1979年の「バトルフィーバーJ」でバトルケニア役としてレギュラー出演を果たした。芸名の大葉は千葉真一から葉の字を譲り受けたものである。続く「電子戦隊デンジマン」(1980年)でもデンジブルー役を務め、その身体能力と演技力で注目を集めた。
1982年に放送された「宇宙刑事ギャバン」では、主人公・一条寺烈(ギャバン)役で初主演を飾った。メタリックなスーツや宇宙を舞台にした斬新な設定が当時のSFブームと相まって大きな人気を博し、同作は宇宙刑事シリーズ三部作の第1弾、メタルヒーローシリーズの第1弾として特撮史に名を刻んだ。
スタントマンから国際的な活躍へ
大葉さんのキャリアはスタントの現場から始まった。1972年から1973年に放送された「人造人間キカイダー」ではトランポリンスタントを担当し、顔出し出演も経験している。JACの第一期生として、アクションの技術を磨きながら俳優としての道を切り開いた。
2003年にはクエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル Vol.1」に出演し、ハリウッドデビューも果たした。また、イベント会社「LUCK JET」を設立して代表取締役社長を務め、後進の育成にも力を注いでいた。
特撮界に残した足跡
大葉さんが活躍した1970年代から1980年代は、「仮面ライダーシリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」が人気を博した特撮ヒーロー番組の黄金期にあたる。「宇宙刑事ギャバン」は、SF要素を前面に打ち出した新しいタイプのヒーロー像を提示し、その後の特撮番組にも大きな影響を与えた。変身前のアクションも自らこなす大葉さんのスタイルは、特撮ヒーロー俳優のあり方そのものを変えたと評される存在であった。