2026/5/13
nippon-post.com
経済

ソフトバンクG、純利益5兆22億円で過去最高 国内企業初の5兆円超え

要約

ソフトバンクグループの2026年3月期純利益が5兆円を突破し、国内企業の通期決算として過去最高を記録した。AI分野への大規模投資や保有株の売却益が収益を大きく押し上げている。

AI投資ソフトバンクグループソフトバンク・ビジョン・ファンド企業決算過去最高益

国内企業初、純利益5兆円の大台突破

ソフトバンクグループ(SBG)は13日、2026年3月期の連結純利益が5兆22億円となり、過去最高を記録したと発表した。国内企業の通期決算において純利益が5兆円を超えたのは初めてで、歴史的な節目となった。

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※画像はイメージです

過去最高益の主な要因は、投資先企業の価値上昇である。とりわけ、米国のAI(人工知能)分野への集中的な投資が奏功した。米OpenAIへの大規模出資や、米国での大規模データセンター構想「Stargate計画」の推進など、生成AIブームを追い風に積極投資路線を展開してきたことが実を結んだ格好だ。保有していた米半導体大手エヌビディア株の売却益も利益を押し上げた。

AI投資への転換が結実

SBGは過去数年間、WeWorkの経営破綻による巨額損失やテクノロジー株バブル崩壊による赤字転落など、激しい浮沈を経験してきた。しかし、事業経営から投資経営へと戦略を転換し、近年はAI分野を「収穫期」と位置づけて大規模投資を加速させてきた。

2026年3月期からは、通信事業を基盤としつつ、AIインフラとAIサービスの構築、さらにファイナンスやメディア・EC事業との連携による新たな成長モデルを掲げている。中期経営計画では2030年度に営業利益1兆7000億円を目標とし、AI関連領域に1兆円の戦略投資を行う方針を打ち出している。

通信子会社も過去最高を更新

SBGの投資戦略の中核を担うソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は、AI、ロボティクス、バイオテクノロジーなどの先端技術分野に重点を置き、世界各国の革新的なテクノロジー企業への投資を展開してきた。SVFの投資損益が連結決算の純利益を大きく押し上げる構図となっている。

また、通信子会社のソフトバンク株式会社も2026年3月期に売上高が初めて7兆円を突破し、過去最高を更新した。AIデータセンターの構築などAI関連領域への投資拡大と、ユーザー一人あたり平均売上高(ARPU)の向上戦略が奏功した結果である。

AI技術が産業界全体に変革をもたらす中、SBGはAI革命を主導する企業としての存在感を一段と強めた形だ。