ニデック、創業者の「永守記念館」建設計画の中止を検討 不正会計・品質問題が影響
要約
ニデックが創業者の永守重信氏を称える記念館の建設計画中止を検討していることが明らかになりました。背景には組織的な不正会計問題と、新たに浮上したモーター製品の品質をめぐる不適切行為の疑いがあります。
モーター大手のニデック(旧日本電産)が、創業者・永守重信氏の功績を称える「永守記念館」の建設計画について、中止を検討していることが関係者への取材で明らかになった。会計不正問題に加え、モーター製品の品質をめぐる不適切行為の疑いが浮上しており、社内では「建設に株主らの理解を得られない」との声が上がっている。
未着工のまま計画見直しへ
記念館は2024年に構想が発表された。建築家・安藤忠雄氏の事務所に基本計画や設計監修を依頼し、地上3階建て、延べ床面積約3500平方メートルの施設として、2027年11月のオープンを予定していた。ただし、建物はまだ着工していない状況である。
計画中止の検討に至った背景には、同社で発覚した不正会計問題がある。第三者委員会の調査報告書は、不正会計について永守氏に重大な責任があると指摘しており、創業者を顕彰する施設の建設が企業として適切かどうか、社内で議論が続いていた。
品質問題も新たに浮上
ニデックは13日、モーター製品の品質をめぐる不適切行為の疑いを公表した。会計不正に続く新たな問題の発覚が、記念館計画の見直しを加速させた形である。
計画の中止が最終決定されたかどうかは現時点で明らかになっていない。不適切行為の疑いに関する具体的な詳細についても、今後の調査を待つ必要がある。
問われる企業の姿勢
ニデックは永守氏の強いリーダーシップのもとで急成長を遂げてきた。記念館はその経営理念を後世に伝える象徴的な施設として構想されたが、相次ぐ不祥事を受けて企業としての信頼回復が最優先課題となっている。株主をはじめとするステークホルダーへの説明責任が改めて問われる局面にある。