NYダウ反発、一時5万ドル台回復 シスコ好決算やAI半導体の対中輸出許可が追い風
要約
14日の米株式市場でダウ平均は一時400ドル超上昇し、5月7日以来となる5万ドルの大台を突破した。シスコシステムズの好決算やエヌビディア製AI半導体の対中輸出許可報道がハイテク株全般の買いを誘った。
ダウ一時400ドル超高、5月7日以来の5万ドル台
2026年5月14日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は反発して始まり、取引時間中に一時400ドル以上上昇した。5万ドルの大台を突破し、5月7日以来の高値水準に達した。午前9時35分時点では前日比290ドル38セント高の4万9983ドル58セントで推移している。
ハイテク株を中心に買いが広がった背景には、複数の好材料が重なったことがある。米ハイテク大手シスコシステムズは13日夕に発表した2026年2〜4月期決算で市場予想を上回る業績を示し、通期見通しも引き上げた。人員削減計画も明らかにしており、株価は一時約17%上昇した。
加えて、米政府が中国企業約10社に対し、エヌビディア製のAI向け半導体「H200」の購入を許可したとロイター通信が報じた。エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、中国を訪問中のトランプ大統領に同行しており、対中半導体規制を巡る思惑が株価を押し上げる材料となった。
ナスダック・S&P500も最高値を更新
ナスダック総合株価指数およびS&P500種株価指数も続伸し、いずれも前日に記録した最高値を一時上回った。ナスダック総合は前日最高値の2万6402を、S&P500は同7444をそれぞれ超える場面があった。
経済指標は強弱まちまち
同日朝に発表された経済指標は強弱が分かれた。4月の米小売売上高は前月比0.5%増で市場予想と一致した。一方、週間の米新規失業保険申請件数は21万1000件となり、市場予想の20万5000件を上回った。
個人消費の底堅さを示す小売売上高が市場予想通りだった一方、労働市場のやや軟化を示す失業保険申請件数の上振れが確認された形となり、相場全体への影響は限定的にとどまった。ハイテク企業の好決算やAI半導体を巡る対中政策の動向が、この日の市場心理を大きく左右した。