東京・奥多摩町の山中で身元不明の遺体発見 クマによる被害の可能性も
要約
東京都奥多摩町の山中で下半身のみの遺体が発見され、周辺に大型動物の足跡が多数確認された。警視庁青梅署はクマに襲われた可能性を視野に、身元確認と状況調査を進めている。
2026年5月19日午後1時ごろ、東京都奥多摩町の山中で身元不明の遺体が発見された。遺体は下半身のみの状態で、付近には登山用のリュックが残されていた。現場周辺には大型動物のものとみられる足跡が多数確認されており、警視庁青梅署はクマに襲われた可能性があるとみて身元確認と状況調査を進めている。
発見の端緒となったのは5月14日。登山中の青梅署員が、登山道から離れた場所に遺体らしきものがあることに気づいた。その後、19日に警察と猟友会が合同で周辺捜索を実施し、遺体の発見に至った。
遺体の氏名、性別、年代はいずれも判明しておらず、クマに襲われたことが直接の死因であるかについても現時点では確定していない。死亡後に損傷を受けた可能性も含め、慎重に調査が進められている。
奥多摩周辺で相次ぐクマ関連の事案
奥多摩町とその周辺地域では、今春に入りクマの出没や人身被害が相次いでいる。5月17日には、奥多摩町と埼玉県秩父市の境界付近で、登山中のロシア国籍の30代男性がクマに襲われ負傷する事案が発生した。4月29日にも八王子市内でツキノワグマの出没が確認されている。
八王子市でツキノワグマ出没
東京都八王子市内でツキノワグマの出没が確認され、周辺住民に注意喚起が行われた。
青梅署員が遺体らしきものを確認
登山中の青梅署員が、奥多摩町の山中で登山道から離れた場所に遺体らしきものがあることに気づいた。
ロシア国籍男性がクマに襲われ負傷
奥多摩町と埼玉県秩父市の境界付近で、登山中の30代男性がクマに襲われ負傷した。
警察・猟友会の合同捜索で遺体発見
午後1時ごろ、警察と猟友会による捜索で下半身のみの遺体を発見。周辺に大型動物の足跡が多数残されていた。
全国でクマ被害が深刻化
環境省の統計によると、2025年度に全国で発生したクマによる人身被害は216件にのぼり、死者は13人に達した。同省が調査を開始した2008年度以降、東京都内でクマによる死者は確認されていない。
今回の遺体がクマによる被害であると確認された場合、東京都内では極めて異例の事態となる。警視庁青梅署は引き続き、遺体の身元特定と死因の究明に全力を挙げる方針である。