宮島・弥山の霊火堂が全焼 約1200年続く「消えずの火」は別の場所で無事
要約
20日午前8時半ごろ、広島県廿日市市宮島の弥山山頂付近にある霊火堂から出火し全焼しました。約1200年燃え続けるとされる消えずの火は別の場所でも保管されており、消失を免れています。
霊火堂が全焼、周辺の林にも延焼
20日午前8時半ごろ、広島県廿日市市宮島の弥山(標高535メートル)山頂付近にある寺院「大聖院」の霊火堂から出火しました。大聖院の関係者が「霊火堂が燃えている」と119番通報し、廿日市市消防本部が消火活動にあたった。火は周辺の林にも延焼したが、通報から約2時間後の午前10時半ごろに鎮圧されました。
霊火堂は全焼しました。けが人は確認されていません。出火原因は現時点で明らかになっていません。
「消えずの火」は消失を免れる
霊火堂には、806年に弘法大師空海が弥山で修行した際にともしたとされる護摩の火「消えずの火」が約1200年間にわたり燃え続けてきました。弥山の七不思議の一つにも数えられ、広島平和記念公園の「平和の灯」の種火としても使われた歴史を持ちます。
今回の火災で霊火堂は焼失したものの、大聖院の関係者は「消えずの火は火災現場とは離れた場所でも保管しており、消えずに残っている」と説明しています。
ロープウェーが運休、再開時期は未定
火災の影響で、弥山ロープウェーが運休しています。運転再開の時期は明らかになっていません。
霊火堂は2005年にも全焼しており、翌年に再建された経緯があります。今回の火災による建物や周辺林地の被害総額は判明していません。
消えずの火がともされる
弘法大師空海が弥山で修行した際に灯した護摩の火が起源とされ、以来約1200年間燃え続けてきた。
霊火堂が全焼(前回)
堂内の炉で倒木を燃やしていた際の引火が原因とみられ、弥山原始林の一部にも延焼。翌年再建された。
霊火堂が再び全焼
午前8時半ごろに通報があり、約2時間後に鎮圧。けが人はなく、消えずの火は別の場所で保管されていたため無事。