2026/5/20
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話題

日本将棋連盟、編入試験資格3回獲得でプロ入り認める新制度を検討

要約

女流棋士やアマチュアがプロ棋士になるための新たな道が開かれる可能性がある。現行の編入試験を経ずにプロ入りできる制度案で、2026年6月の総会で審議される見通しだ。

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編入試験資格3回でプロ入りへ、新制度を検討\n\n日本将棋連盟が、女流棋士やアマチュアがプロ棋士(四段)になるための新たな制度の導入を検討していることが分かった。現行の「プロ編入試験」の受験資格を通算3回獲得した場合、試験を経ずにプロ棋士となる権利を与えるという内容である。\n\n
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\n\n現在のプロ編入制度では、公式戦で一定以上の成績を収めた者が受験資格を得て、棋士との五番勝負に臨む仕組みとなっている。新制度案では、この受験資格の獲得を3回重ねることで、試験を免除してフリークラスでの四段昇段を認める方向で議論が進められている。具体的な審議は2026年6月の総会で行われる見通しだが、正式な導入・施行の時期は明らかになっていない。\n\n## 福間女流五冠、出産とキャリアの両立へ規定整備を要望\n\nこの動きと関連して、福間香奈女流五冠が妊娠・出産と棋士としてのキャリアの両立に関する規定整備を求めていることも注目される。福間女流五冠は1月30日の会見で「妊娠・出産をちゅうちょしない規定を」と発言し、女流棋士がライフイベントによって競技活動を断念せざるを得ない状況の改善を訴えた。\n\n福間女流五冠は過去に2度、棋士編入試験に挑戦したが、いずれも合格には至っていない。2度目の挑戦は結婚・出産を経てのものであり、今回の新制度が導入されれば、複数回にわたり受験資格を獲得してきた棋士にとって新たな道が開かれることになる。\n\n## 将棋界の構造改革に向けた一歩\n\n将棋界には現在、男女問わず目指せる「棋士」と、女性のみが対象の「女流棋士」という2つのプロ制度が存在する。しかし、奨励会を突破して棋士となった女性はこれまでおらず、女流棋士と棋士の間には制度上の壁が存在してきた。\n\n新制度の検討は、編入試験で一定の実力を繰り返し示した者に対し、プロへの道をより開かれたものにする試みといえる。一方で、プロ棋士としての棋力の担保をどう確保するかという点については、将棋界の内外で議論が続いている。\n\n日本将棋連盟は、女流棋士が妊娠をためらうことのないよう対局規定の見直しを検討する委員会の発足も進めており、競技環境の整備と制度改革を並行して進める姿勢を見せている。新制度案の行方は、将棋界における男女間の制度的な壁を再考する重要な契機となりそうだ。