日本政府、ナミビアのレアアース権益確保へ各国との協議本格化
要約
中国依存からの脱却を図る日本政府が、南西アフリカのナミビアを含む各国とレアアースの安定確保に向けた協議を進めている。現地鉱山にはまとまった量の埋蔵が確認されている。
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ナミビアを含む各国と協議を本格化
日本政府は、レアアースの安定的な確保に向けて各国との協議を本格化させている。協議対象国の一つとして、南西アフリカに位置するナミビアが挙げられている。
ナミビアの現地鉱山にはまとまった量のレアアースが存在しており、日本政府として権益確保を検討している形だ。
経済安全保障上の重要課題
レアアースは電気自動車の駆動用モーターに使われる永久磁石など、先端産業に不可欠な鉱物資源である。現在、世界のレアアース精製・加工の大部分を中国が占めており、日本はレアアース輸入の多くを中国に依存している状況にある。
こうした中、中国は2026年1月に軍民両用品の対日輸出規制を発動し、レアアースを規制対象に含めた。サプライチェーンの脆弱性が改めて浮き彫りとなり、調達先の多角化は日本にとって喫緊の課題となっている。
アフリカ資源外交の一環
日本政府はこれまでも、オーストラリアやフランスなどでレアアース関連の権益確保や精錬投資を進めてきた。アフリカについても、コンゴ民主共和国やザンビアなどと電気自動車向け鉱物の採掘協力を推進しており、ナミビアとの協議はこうした資源外交の延長線上に位置づけられる。
同盟国や友好国からの優先調達を重視する「フレンドショアリング」の流れの中で、ナミビアのレアアース権益が日本の調達先多角化にどこまで貢献するか、今後の協議の行方が注目される。