電通グループ、佐野傑氏が社長昇格へ 五十嵐博社長は退任
要約
中核事業会社・電通の社長を務める佐野傑氏(55)がグループトップに就く人事で、3月27日の株主総会後に正式決定される。巨額赤字が続く中での経営刷新となる。
電通グループが社長交代を発表
電通グループは13日、中核事業会社である電通の佐野傑社長(55)がグループ社長に昇格する人事を発表した。五十嵐博社長(65)は退任する。3月27日に開催される株主総会後の取締役会で正式に決定される。
海外M&A失敗と3期連続赤字が背景に
今回の社長交代は、電通グループが深刻な経営危機に直面する中で行われる。2025年12月期は過去最大となる754億円の赤字見通しで、3期連続の赤字となった。2013年の英イージス・グループ買収(約4,000億円)をはじめとする海外での積極的なM&A戦略が相乗効果を生まず、巨額の減損損失を計上。25年10〜12月期だけで3,101億円ののれん減損を計上している。海外従業員約3,400人(約8%)の削減にも踏み切っていた。
五十嵐氏は2022年1月に社長に就任し、「早急な改革」を掲げたが、海外事業の構造的問題の解決には至らなかった。
佐野新社長に求められる事業転換
後任となる佐野氏は1992年に東大経済学部を卒業後、電通で営業・企画・デジタル領域を幅広く経験。2024年に電通社長に就任し、グループのデピュティ・グローバルCOOとして国際展開にも関与してきた。広告依存からの脱却を掲げ、国内売上総利益の約4割を広告領域外から生み出す事業ポートフォリオへの転換を進めている。
なお、佐野氏の後任として電通社長には松本千里副社長(59)が4月1日付で昇格する予定だ。
五十嵐博氏が電通グループ社長に就任
営業畑出身の生え抜き幹部としてトップに就き、デジタル領域強化を掲げた。
佐野傑氏が電通社長に就任
東大経済学部卒業後、営業・企画・デジタル領域を経験し、電通社長に就任。広告依存からの脱却を掲げた。
過去最大754億円の赤字見通し
10〜12月期だけで3,101億円ののれん減損を計上。海外従業員約3,400人の削減にも踏み切った。
電通グループが社長交代を発表
佐野氏のグループ社長昇格と五十嵐氏の退任を公表。
株主総会で正式決定へ
株主総会後の取締役会で新経営体制が正式に発足する。