京成電鉄、成田空港アクセスを抜本強化 単線区間の複線化と約20キロの新線整備を発表
要約
京成電鉄が空港周辺の約10キロの単線区間を複線化し、新鎌ケ谷―印旛日本医大間で約20キロの新線を整備することで、日暮里―空港間の所要時間を最速36分から30分台前半に短縮する計画を発表した。
単線区間の解消と新線整備で輸送力を拡大
京成電鉄は2月13日、東京都心から成田空港へのアクセス強化策を発表した。空港周辺に存在する約10キロの単線区間を複線化するとともに、新鎌ケ谷(千葉県鎌ケ谷市)から印旛日本医大(印西市)までの約20キロで新線を整備し、複々線化を実施する。
京成電鉄は「空港周辺の単線区間の複線化に合わせ、スカイライナーと新型有料特急専用の新線(複々線)を整備し、線路容量を拡大することが必要との判断に至った」と説明している。現在の単線区間では列車のすれ違いができず、遅延の要因となっていた。
日暮里―空港間は30分台前半へ短縮
一連の整備が実現すれば、日暮里から空港第2ビルまでの所要時間は現在の最速36分から30分台前半に短縮される見通しだ。また、押上から空港第2ビルまでの所要時間についても、現在のアクセス特急で50分台かかっているところを20分台後半まで大幅に短縮する計画である。
整備手法の具体的な内容や費用分担については、成田国際空港会社(NAA)、国、千葉県と協議・調整を進めている段階で、工事の開始時期や完成時期は明らかにされていない。国は検討会を設置しており、2025年6月に公表された「中間とりまとめ」で、関係機関が複線化をめざすことで同意している。
2028年度には新型有料特急を導入
京成電鉄はすでに公表していた新型有料特急を2028年度に導入する予定だ。最高速度は時速160キロを予定しており、押上から空港第2ビルまでの所要時間は30分台前半を見込む。今回、ピンク色を基調とした車両デザインイメージの一部も公開された。新型特急の運行形態や愛称については現在検討中としている。
国の検討会が中間とりまとめ公表
関係機関が空港周辺の単線区間の複線化をめざすことで同意し、京成電鉄を含む事業者間の協力体制が整った。
京成電鉄がアクセス強化策を発表
約10キロの単線区間の複線化と、新鎌ケ谷―印旛日本医大間約20キロの新線整備による複々線化計画を公表。スカイライナーと新型特急の専用線路を確保する。
新型有料特急の導入予定
最高速度時速160キロの新型車両を導入し、押上―空港第2ビル間を30分台前半で結ぶ。ピンク色を基調とした車両デザインの一部が公開済み。
複々線化が完了すれば、スカイライナーと新型有料特急が専用線路を走行できるようになり、一般列車との競合が解消されて線路容量の大幅な拡大が期待される。