2026/4/1
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経済

金価格が5000ドル割れ、株安の換金売りと米利下げ観測後退が重なる

要約

ロンドン現物市場で金価格が12日に一時4877ドルまで下落し、心理的節目の5000ドルを割り込んだ。米株式市場の売り拡大による換金売りと、堅調な労働指標を受けた利下げ期待の後退が同時に作用した。

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金現物が一時4877ドル、4営業日ぶり安値

金(ゴールド)など貴金属相場に下落圧力が強まっている。12日のロンドン現物市場では、金価格が前日比約200ドル(0.4%)安となり、一時1トロイオンス4877ドルを記録した。4営業日ぶりの低水準で、心理的な節目である5000ドルを割り込んだ。

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※画像はイメージです

株安が換金売りを誘発

下落の直接的な要因は、米国を中心とした株式市場での売りの広がりだ。株式で損失を被った投資家が、その穴埋めのために保有する金を売却する「換金売り」が発生した。利益の出ている資産を手放して現金を確保する動きが、金相場を押し下げた格好である。

米利下げ観測の後退も重荷に

もう一つの圧迫要因が、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の後退だ。米労働市場の底堅さを示す経済指標が発表されたことで、市場では早期利下げへの期待がしぼんだ。金は利息を生まない資産であるため、金利が高止まりするとの見方は金にとって逆風となる。

株安による換金売りと利下げ期待の後退という二つの要因が重なり、貴金属市場は幅広く売られる展開となった。13日のアジア時間帯の取引でも市場の注目が集まっている。