ロッテリア、54年の歴史に幕——社名「バーガー・ワン」に変更、全店舗「ゼッテリア」へ統一
要約
ハンバーガーチェーン「ロッテリア」を運営する会社が2月16日付で「バーガー・ワン」に社名変更し、全店舗を「ゼッテリア」に統一する。親会社ゼンショーホールディングスによる買収から約3年、老舗ブランドが消滅する。
「ロッテリア」ブランド消滅、社名は「バーガー・ワン」に
ハンバーガーチェーン「ロッテリア」の運営会社が2026年2月16日付で「バーガー・ワン」に社名を変更した。今後、店舗名としての「ロッテリア」はなくなり、全店舗が「ゼッテリア」に統一される。
外食最大手のゼンショーホールディングスが約3年前にロッテリアを買収しており、今回の社名変更はその統合プロセスの一環となる。
買収から3年、ブランド統合へ
ゼンショーホールディングスは2023年にロッテリアの全株式を取得し、傘下に収めていた。買収当時、ロッテリアは全国に358店舗を展開する老舗ファストフードチェーンだった。
ロッテリアは創業から約50年にわたり営業を続けてきたが、1990年代以降は業績の悪化が続いていた。店舗数も2007年の469店舗から2019年には344店舗へと縮小。2021年3月期には4億5,000万円の当期純損失を計上するなど、経営面での課題を抱えていた。
店舗数469店舗
ロッテリアの店舗数が最多を記録。この後、店舗網は縮小傾向に向かう。
店舗数344店舗に減少
12年間で125店舗が減少。長期的な業績悪化により店舗網が縮小した。
4.5億円の純損失を計上
赤字転落により経営の立て直しが急務となり、親会社による売却検討の契機となった。
ゼンショーHDがロッテリアを買収
ロッテホールディングスから全株式を取得。グループの調達・物流機能とのシナジー効果を期待した。
社名を「バーガー・ワン」に変更
全店舗を「ゼッテリア」に統一し、ロッテリアブランドは54年の歴史に幕を下ろした。
ゼンショーの統合戦略が背景に
ゼンショーホールディングスは積極的なM&A戦略でグループを拡大してきた外食業界の最大手である。食材の調達から提供までを垂直統合する「製造小売業」モデルを推進しており、グループ内ブランドの統廃合も進めている。
今回の「ゼッテリア」への統一は、旧ロッテリアのブランドよりもグループ全体の経営効率化と市場での統一性を重視した判断とみられる。ハンバーガー業界ではマクドナルドとの競争格差が拡大しており、仕入れ価格の低減や運営の標準化による競争力強化が狙いとなる。
なお、全店舗の看板変更など具体的なスケジュールは明らかにされていない。