日本株リターンが米国株・世界株を上回る、投資マネー再配分の受け皿に
要約
直近1年間の日本株リターンは米国株・世界株をいずれも上回り、ドル円がほぼ横ばいのためドルベースでも優位性を維持している。米国一強の国際秩序が揺らぐなか、投資家の資金再配分先として日本市場への注目が高まっている。
ドル円相場外国人投資家日本経済日経平均株価株式市場
日本株、直近1年で米国株・世界株を上回るリターン
日本株の直近1年間のリターンが、米国株および世界株をいずれも上回っていることが明らかになった。日本経済新聞が2月18日に報じた。
注目すべきは為替の影響である。ドル円レートが1年前とほぼ同水準で推移しているため、ドルベースの海外投資家にとっても日本株のリターンは米国株・世界株を上回る水準となっている。為替差損を被ることなく、日本株の上昇分がそのまま収益に直結する構図だ。
米国一強の秩序に「地殻変動」
こうした日本株優位の背景には、国際秩序の構造変化がある。冷戦終結後に形成された米国一強の体制が地殻変動を起こしているとされる。主要先進国では労働人口の減少が進み、潜在成長力が低下傾向にある。
こうした環境のもと、投資家は米国への投資ポジションの一部を再配分する先を模索している。長年にわたり資金が集中してきた米国市場から、他の有望な投資先へと資金が動き始めている可能性がある。
日本株高の持続性が焦点に
日本株が足元で好調なパフォーマンスを示すなか、市場関係者の間ではこの株高が持続するための条件に関心が集まっている。米国からの資金再配分の受け皿として日本市場が選ばれ続けるかどうかは、今後の企業業績や政策環境、為替動向など複合的な要因に左右される。
グローバルな投資環境が転換点を迎えるなか、日本株の相対的な優位性がどこまで続くのか。投資家にとって重要な判断材料となりそうだ。