2026/4/1
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経済

FRB議事録、一部参加者が利上げの可能性に言及 1月会合で利下げ見送り

要約

FRBが公開した1月会合の議事録で、インフレ率が2%目標を上回り続けた場合の利上げに一部参加者が触れていたことが判明した。4会合ぶりの利下げ見送りとなった同会合の内部議論が明らかになった。

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議事録で浮上した「利上げ」の文言

FRB(連邦準備制度理事会)が公開した1月会合の議事録から、一部の参加者がインフレ率の高止まりが続いた場合に利上げが適切となる可能性に言及していたことが明らかになった。

1月の会合でFRBは利下げを見送っており、これは4会合ぶりの据え置き決定であった。

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※画像はイメージです

インフレ目標2%が焦点に

議事録によると、一部の会合参加者は「インフレ率が目標の2%を上回る状態が続いた場合、利上げが適切となる可能性」があるとの認識を示した。具体的にどの参加者が発言したかは明らかにされていない。

FRBは2025年に3回連続で利下げを実施し、計75ベーシスポイントの引き下げを行った経緯がある。その後、1月会合で据え置きに転じた形だ。利下げ局面から一転して利上げの可能性が議論の俎上に載ったことは、FRB内部でインフレに対する警戒感が根強いことを示している。

今後の政策運営に注目

今回の議事録は、FRB参加者の間でインフレ動向に対する見方が分かれていることを浮き彫りにした。利上げはあくまで一部参加者による条件付きの言及にとどまっており、実際に利上げが検討・決定された段階ではない。

米国ではコアPCE指数が2026年1月に2.5%と、FRBの目標である2%をなお上回る水準にある。トランプ政権の関税政策がコストプッシュ型のインフレ圧力をもたらすとの懸念もあり、FRBは物価安定と経済成長の両立に向けて難しい舵取りを迫られている。今後の経済指標やインフレ動向次第で、金融政策の方向性が大きく左右される局面が続く。