Google、インドに5年で2兆3000億円のAI投資 ピチャイCEOが母国で事業拡大を表明
要約
米グーグルはインドで開催中のAIインパクトサミットで、5年間で150億ドル(約2兆3000億円)のAI投資計画を説明した。インド東部に1ギガワット級の大規模データセンターを整備し、米印間の新たな海底ケーブル敷設も進める。
ピチャイCEO、母国インドで150億ドル投資を説明
米グーグルは2月18日、インドで開催中の「AIインパクトサミット」に合わせて事業説明会を開き、インドにおけるAI関連投資の全容を明らかにした。同社は2025年10月、データセンターなどAIインフラの開発に5年間で150億ドル(約2兆3000億円)を投じる計画を発表しており、今回はその具体的な内容が示された形だ。
インド南部チェンナイ出身のスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は説明会に登壇し、「AIは格差を飛び越え、新たな機会を生み出すチャンスをインドにもたらす」と語った。ピチャイ氏は2020年にも100億ドル規模のインド投資計画を表明しており、今回はそれを大幅に上回る規模となる。
1ギガワット級データセンターと海底ケーブル敷設
投資の柱となるのは、インド東部ビシャカパトナムに整備する電力容量1ギガワット(10億ワット)級の大規模データセンターだ。加えて、「アメリカ―インド・コネクト」と名付けた構想も発表され、米国とインド、南半球の複数の拠点を結ぶ新たな海底ケーブルの敷設が計画されている。
ピチャイCEOがインド投資計画を表明
100億ドル規模の投資計画を発表。グーグルにとってインド市場への本格的なコミットメントの始まりとなった
ハサビスCEOがノーベル化学賞受賞
グーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEOがタンパク質構造予測AIの業績でノーベル化学賞を受賞
150億ドルのAIインフラ投資を発表
5年間で約2兆3000億円を投じる計画を公表。2020年の計画から1.5倍に拡大した
AIインパクトサミットで事業説明会を開催
データセンター整備や海底ケーブル敷設など投資の具体的内容をインド国内で初めて説明した
AI投資コストへの質問にピチャイ氏が応答
説明会では、AI関連投資の巨額コストについても質問が飛んだ。ピチャイCEOは「米国を離れればこの質問は避けられると思っていた」とユーモアを交えつつ、「進行中の技術革新を見る限り、この投資は理にかなっている」と投資の合理性を強調した。
グーグルのAI開発部門であるグーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEOも登壇。2024年のノーベル化学賞受賞者であるハサビス氏は「AIが科学と医学にもたらすインパクトはまだ始まったばかり。インドは科学分野へのAI導入で主導的な役割を果たすことができる」と述べ、インドの科学技術におけるAI活用の可能性に期待を示した。