FRB、米財務省の要請で為替レートチェック実施を認める
要約
FRBが先月下旬、財務省の要請により外国為替市場参加者にドル円の取引水準を照会するレートチェックを実施したことが明らかになった。米国でこうした措置が取られるのは極めて異例である。
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FRBがレートチェック実施を認める
米連邦準備制度理事会(FRB)が、外国為替市場の参加者に対してドルと円の取引水準を尋ねる「レートチェック」を実施していたことが明らかになった。このレートチェックは米財務省からの要請を受けて行われたもので、先月下旬に実施された。
レートチェックとは、中央銀行が市場参加者に対して現在の為替水準を照会する行為で、一般に為替介入の準備段階として位置づけられる。米国においてこうした措置が取られるのは極めて異例である。
米国の為替政策における位置づけ
米国の為替政策では、財務省とFRBが共同で通貨管理の権限を持つ。実際の市場操作はFRBの公開市場操作デスク(ニューヨーク連銀)が財務省の代理人として担う構造となっている。今回のレートチェックも、この枠組みの中で財務省がFRBに要請し、FRBが実行に移した形である。
背景と今後の展開
レートチェックは「口先介入」と「実際の為替介入」の間に位置する措置とされる。ただし、今回のレートチェックが実際の市場介入につながったかどうかは明らかになっていない。財務省がレートチェックを要請した具体的な理由や、照会の対象となった市場参加者の範囲についても詳細は不明である。
米国が為替市場に対してこうした形で関与すること自体が稀であり、今回の動きは為替市場の関係者の間で大きな関心を集めている。