ルノー、2025年通期で約2兆円の最終赤字 日産株の会計処理変更が直撃
要約
前期7億5200万ユーロの黒字から一転、109億3100万ユーロの赤字に転落した。日産株を「持ち分法適用会社」から「金融資産」に変更したことで、株価下落が評価損として直接反映された。
前期黒字から一転、109億ユーロの赤字に
フランス自動車大手ルノーは2月19日、2025年12月期の通期決算を発表した。最終損益は109億3100万ユーロ(約2兆円)の赤字となり、前期(2024年12月期)の7億5200万ユーロの黒字から大幅に悪化した。
赤字の主因は、保有する日産自動車株の会計処理変更に伴う巨額の評価損である。ルノーは2025年6月、日産株の会計上の分類を「持ち分法適用会社」から「金融資産」に変更した。この変更により、日産株の時価評価による損益がルノーの決算に直接反映される仕組みとなった。
日産株下落で93億ユーロの評価損
会計処理の変更後、日産株の下落を受けてルノーは93億ユーロの評価損を計上した。この評価損だけで最終赤字額の大部分を占めており、日産株の動向がルノーの業績を大きく左右する構図が鮮明になった。
資本関係の見直しが転機に
ルノーと日産は長年にわたり資本提携関係にあるが、近年は関係の見直しが進んでいた。持ち分法適用から金融資産への変更は、両社の距離が広がりつつあることを会計面で反映したものといえる。
ルノー最終黒字
最終利益7億5200万ユーロを確保。この時点では日産株は持ち分法適用会社として扱われ、株価変動による評価損益は決算に直接反映されていなかった。
会計処理の変更
日産株を持ち分法適用会社から金融資産に分類変更。時価評価損益が直接反映される仕組みに。
約2兆円の最終赤字
日産株の評価損93億ユーロが重くのしかかり、109億3100万ユーロの赤字に転落。
決算発表
ルノーが2025年通期決算を公表した。
今回の決算は、日産株の保有がルノーにとって大きな財務リスクとなっている現状を改めて浮き彫りにした。