2026/4/1
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経済

NYダウ、取引開始直後に900ドル超の急落

要約

ニューヨーク株式市場で中東情勢の緊迫化とインフレ懸念が重なり、ダウ平均が900ドルを超える下落を記録。短期的な投資家心理の悪化が急速に拡大している。

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取引開始直後に急落、下げ幅900ドル超

3日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均が取引開始直後に900ドルを超える下落を記録した。

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※画像はイメージです

下げ幅は一時900ドルを超え、投資家の間でリスク回避の売りが急速に広がった形だ。

背景に中東情勢とインフレ懸念

今回の急落の背景には、複数の要因が指摘されている。2月28日に発生した米国とイスラエルによるイランへの大規模攻撃、およびハメネイ最高指導者の死亡報道を受け、中東情勢の緊迫化が市場心理を大きく冷やしている。地政学リスクの高まりにより、取引開始直後からリスク回避の売りが加速した。

加えて、インフレへの警戒感も強まっている。2月のISM製造業景況指数では投入価格指数が市場予想を上回り、物価上昇圧力が根強いとの見方が広がった。FRBの金融政策に対する不透明感も重なり、売り圧力が強まった。

不安定な市場環境が続く

足元の米国市場では、トランプ政権の関税政策をめぐる不確実性やテクノロジーセクターの調整も進んでおり、構造的な不安要素が重なっている。ゴールドマン・サックスはS&P500が「脆弱な状態」にあると警鐘を鳴らしており、地政学的緊張や商品価格の変動を市場が十分に吸収できていないと分析している。

取引時間中に値幅が900ドルに達する荒い値動きは、短期的な投資家心理の不安定さを如実に映し出している。今後の中東情勢やインフレ指標の動向次第では、さらなる変動が続く可能性がある。