米ホワイトハウス、ウォーシュ元FRB理事を次期議長に正式指名 上院に通知
要約
ホワイトハウスが3月5日、FRB次期議長候補としてケビン・ウォーシュ元理事を上院に正式通知。2006年に35歳でFRB最年少理事就任、2008年金融危機で金融界との連絡役を担った。
ホワイトハウスが上院に正式通知
米ホワイトハウスは3月5日、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補としてケビン・ウォーシュ元FRB理事を上院に正式に通知した。今後、上院銀行委員会での承認審査を経て、本会議での採決に進むことになる。
ウォーシュ氏の経歴と実績
ウォーシュ氏はスタンフォード大学、ハーバード法科大学院を卒業後、モルガン・スタンレーでM&Aアドバイザーとして約7年間勤務した。2002年にジョージ・W・ブッシュ政権に参画し、国家経済会議(NEC)で経済政策を担当。2006年2月には35歳でFRB理事に就任し、FRB史上最年少の任命記録を打ち立てた。2011年3月に理事職を退任している。
FRB理事時代には、2008年の金融危機においてウォール街との主要な連絡役を務めたほか、G20代表やアジア新興国との外交にも携わり、国際的な金融協調の経験を積んだ。現在はスタンフォード大学ビジネススクールの講師およびフーバー研究所のフェローを務めている。
金融政策スタンスと承認の行方
ウォーシュ氏はかつて金融緩和がインフレを助長するとの立場から量的緩和(QE)を批判するなど、タカ派的な姿勢で知られていた。一方、次期議長候補として名前が挙がって以降は利下げを支持する姿勢を明確にしており、トランプ大統領の金融緩和路線に同調する傾向を見せている。
上院での承認手続きをめぐっては、共和党内からも反対の声が上がっている。トム・ティリス議員(ノースカロライナ州)やリサ・ムルコウスキー議員(アラスカ州)がジェローム・パウエル前議長への刑事捜査問題などを理由に反対を表明しており、承認審査の行方が注目される。パウエル議長の任期は2026年5月15日に終了する予定だ。