2026/4/1
nippon-post.com
経済

NY円相場3営業日ぶり反発、中東緩和観測でドル買い一服 157円前後で取引終了

要約

イラン情報機関がCIAに停戦接触との報道を受け、ホルムズ海峡封鎖で高まっていた地政学リスクが後退。強い米経済指標が上値を抑える中、3月4日のニューヨーク外国為替市場で円は前日比75銭の円高・ドル安となった。

ドル円相場中東情勢為替市場

NY円相場3営業日ぶり反発、中東緩和観測でドル買い一服 157円前後で取引終了

中東緩和観測で円が反発

2026年3月4日のニューヨーク外国為替市場で、円相場が3営業日ぶりに反発した。前日比75銭の円高・ドル安となり、1ドル=156円95銭~157円05銭で取引を終えた。

イランの情報機関が米中央情報局(CIA)に対し停戦を求めて接触したとの報道が伝わり、中東情勢の緊張緩和への期待からドル売り・円買いが優勢となった。ホルムズ海峡の封鎖を受けて上昇していた米原油先物相場も前日比で下落する場面があり、地政学リスクの後退が意識された。

スコシア・キャピタルのアナリスト、ショーン・オズボーン氏は「市場参加者は早期の戦闘終結を強く望んでおり、こういった観測に飛び付きやすい」と指摘した。

米要人発言もドル売りを後押し

トランプ米大統領は、必要に応じて米海軍がホルムズ海峡を航行するタンカーの護衛を始めると表明。ベッセント米財務長官も4日朝、「ペルシャ湾の輸送を復旧させるために一連の発表を行う予定だ」と述べた。これらの発言が中東情勢の安定化期待を強め、ドル買いの一服につながった。

円は一時156円90銭まで上昇した。一方、2月のADP全米雇用リポート(非農業部門雇用者数)が前月比6万3000人増と市場予想の4万8000人増を上回ったほか、2月の米ISMサービス業景況感指数も56.1と市場予想の53.5を大きく上回り、2022年7月以来の高水準を記録した。こうした強い米経済指標を受けてドルが買い戻される場面もあり、円は安値で157円41銭まで下落した。

ユーロ市場の動向

円は対ユーロでも3日続伸し、1ユーロ=182円65~75銭と前日比45銭の円高・ユーロ安で取引を終えた。

ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、1ユーロ=1.1630~40ドルと前日比0.0025ドルのユーロ高・ドル安だった。前日に約3カ月ぶりの安値を付けていたユーロに買い戻しが入った形だ。ユーロの高値は1.1652ドル、安値は1.1617ドルだった。