NY円相場が反落、中東情勢の長期化懸念と米金利差拡大で1ドル157円台
要約
2026年3月5日のニューヨーク外国為替市場で円は前日比55銭の円安・ドル高となり1ドル157円50~60銭で取引を終えた。中東紛争の長期化懸念と米金利差拡大によるドル買いが進んだ。
NY円相場が反落、中東情勢の長期化懸念と米金利差拡大で1ドル157円台
円相場、前日比55銭の円安・ドル高
2026年3月5日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は反落した。終値は1ドル=157円50~60銭で、前日比55銭の円安・ドル高となった。米・イスラエルとイランの軍事衝突が長期化するとの懸念が市場に広がり、ドル買いが優勢となった。
イランのアラグチ外相は米NBCニュースで「停戦を求めていない」と発言。インベスティング・ライブのアナリスト、アダム・バトン氏は「今回の軍事衝突がロシアのウクライナ侵略のように長引くかもしれない」と指摘しており、紛争の出口が見えない状況が為替市場にも影を落としている。さらに、イラクのクルド人勢力が対イランの戦闘に参戦し、地上作戦を開始したとの報道もあり、紛争の拡大懸念が一層強まった。
米金利差拡大と原油高が円安を加速
円安の背景には、米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が後退したことがある。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことで、金利の高いドルに資金が流れやすい構図が鮮明になった。
同日発表された米新規失業保険申請件数は21万3000件で、市場予想の21万5000件をやや下回り、前週と横ばいだった。米労働市場の底堅さが示され、FRBによる早期の追加利下げ期待がさらに遠のいた格好だ。
一方、米原油先物相場は急伸した。中東情勢の緊迫化がエネルギー供給への不安を高めたもので、エネルギー輸入依存度の高い欧州経済への打撃を懸念する見方も出ている。
米株急落、ダウ一時1100ドル超の下げ
5日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が一時1100ドルあまり下落した。中東情勢の不透明感がリスク回避姿勢を強め、株式市場にも大きな動揺が広がった。
円の値動きは、安値が157円85銭、高値が157円40銭だった。ユーロ円は1ユーロ=182円75~85銭で、前日比10銭の円安・ユーロ高となり、4日ぶりに反落した。ユーロドルは1ユーロ=1.1600~10ドルで、安値1.1559ドル、高値1.1624ドルの範囲で推移した。