東京株式市場、日経平均は続伸も一時700円超の急落 原油高と中東リスクで不安定な展開
要約
前日の米ダウ平均約800ドル安を受けて朝方から売りが先行したが、株価指数先物主導で切り返し、午前終値は前日比211円高の5万5490円で着地した。
続伸も一時700円超安、荒い値動き
東京株式市場で6日、日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比211円98銭(0.38%)高の5万5490円04銭。ただし、前場を通して不安定な値動きが目立ち、一時は700円を超える下げ幅を記録する場面もあった。
前日の米国市場ではダウ工業株30種平均が800ドル近く下落しており、東京市場でもリスク回避の売りが朝方から先行した。その後、株価指数先物が主導する形で上昇に転じ、プラス圏で午前の取引を終えた。
原油高によるインフレ懸念が重し
市場の波乱要因となっているのが、NY原油先物相場の急騰だ。5日には一時1バレル82ドル台と、2024年7月以来の高値を付けた。原油高の背景にはイランによる湾岸諸国への報復攻撃が伝えられるなど中東情勢の緊迫化があり、収束の兆しは見えていない。
日本時間6日の時間外取引では原油先物の上昇が一服し、節目の80ドルを下回る水準で推移している。この原油高の一服感が、東京市場での買い戻しを後押しした格好だ。一方、原油高が長期化すればインフレ再加速につながり、各国の金融政策に影響を及ぼすとの懸念は根強い。
個別銘柄と市場の全体像
東証株価指数(TOPIX)の前引けは3705.80と、前日比3.13ポイント(0.08%)高だった。東証プライムの売買代金は3兆7163億円、売買高は11億4830万株。値上がり銘柄数は573に対し値下がりは984、横ばいは38で、銘柄ベースでは下落が優勢だった。
個別銘柄では、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、アドテスト、テルモが上昇。一方、フジクラ、東エレク、豊田通商、イビデンが下落した。日経平均は指数こそプラスで引けたものの、値下がり銘柄が値上がりの倍近くに上り、市場全体の地合いは慎重ムードが漂っている。