2月ビール類販売11%減、値上げ前駆け込みの反動止まらず4ヶ月連続マイナス
要約
ビール大手4社の2月販売数量が前年同月比11%減となり、4ヶ月連続のマイナスを記録した。2025年4月の値上げ前駆け込み需要の反動と寒波の影響が重なり、発泡酒・第三のビールなどエコノミージャンルは17%減と深刻化している。
4社合計で11%減、寒波と駆け込み反動が直撃
ビール大手4社が発表した2月のビール類飲料販売数量は、前年同月比11%減となった。マイナスは4ヶ月連続で、2025年4月に実施されたビール類値上げ前の駆け込み需要の反動が依然として尾を引いている。厳しい寒波による天候不良も販売を押し下げた。
容器別では缶が12%減、瓶・たるが8%減。ビール全体は5%減で4ヶ月連続のマイナスとなり、発泡酒・第三のビールを含むエコノミージャンルは17%減と11ヶ月連続の減少を記録した。中国の春節に伴う大型連休で日本への渡航自粛が広がり、中国人訪日客の減少も影響した。
主力ブランドが軒並み苦戦
各社の主力ブランドは軒並み前年割れとなった。アサヒビールの「スーパードライ」は13%減の398万ケース(大瓶換算)、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」は19%減、サッポロビール「黒ラベル」は16%減と大きく落ち込んだ。キリンビール「一番搾り」は4%減にとどまった。
企業別では、サントリーが11%減、アサヒビールが金額ベースで9%減、サッポロが8%減。キリンは金額ベースで2%減と比較的堅調だった。
アサヒ、4月までに全商品供給へ
アサヒビールは2月末時点で販売全商品の9割以上で出荷を再開しており、4月7日までに酒類全商品の供給が可能になる見込みだ。松山一雄アサヒビール社長は「新商品発売を皮切りに、失ったものを取り戻し、反転成長を目指す」と述べた。
3月は「30%減の可能性」との声も
業界では3月の見通しにも厳しい目が向けられている。業界関係者は「前年同月比で30%減になる可能性もある」と指摘する。前年3月は値上げ前の駆け込み需要でビール類の販売が膨らんだ時期にあたり、その反動が一段と大きく出ると見込まれている。