2026/4/1
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経済

日経平均776円高の5万5025円、オラクル好決算でAI関連株に買い集中

要約

米オラクルの好決算を受けてソフトバンクグループなどAI関連株が大幅高となり、日経平均は一時1400円超の上昇を記録した。原油高への過度な懸念が和らいだことも市場を支えた。

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日経平均776円高の5万5025円、オラクル好決算でAI関連株に買い集中

2026年3月11日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比776円98銭(1.43%)高の5万5025円37銭で取引を終えた。米オラクルの好決算をきっかけにAI・ハイテク関連株に買いが集中し、上げ幅は一時1400円を超える場面もあった。

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※画像はイメージです

オラクル好決算がAI関連株を押し上げ

米オラクルが米国時間3月10日に発表した2025年12月〜26年2月期の決算は、売上高と純利益がいずれも市場予想を上回った。同日夕の時間外取引でオラクル株が上昇し、東京市場でもAI・ハイテク関連銘柄への買いが波及した。

特にソフトバンクグループ(SBG)、アドテスト、フジクラの3銘柄の合計で日経平均を約474円押し上げた。SBGはオラクルと共同で「スターゲート」計画に参画しており、オラクルの業績好調が同社への期待にもつながった形だ。

原油高懸念の後退も追い風に

原油先物相場が上昇から一服したことも、市場心理を下支えした。主要国などが石油備蓄を放出するとの観測により原油先物相場が下落基調となり、物価高への過度な懸念が和らいだ。

ただし、イランが影響力を持つホルムズ海峡は事実上封鎖されたままであり、リスクは依然として残る。ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジストの井出真吾氏は「日本国内で原油高対策を求める声が一段と強まれば、高市早苗政権が進める成長戦略がずれ込む可能性がある。中東情勢が収束しない限り5万8000円の回復は見通せない」と指摘した。

幅広い銘柄に買い、銀行株には懸念材料も

東証株価指数(TOPIX)は34.57ポイント(0.94%)高の3698.85、JPXプライム150指数は11.94ポイント(0.78%)高の1538.31でそれぞれ取引を終えた。東証プライムの売買代金は7兆2986億円、売買高は28億6195万株だった。値上がり銘柄数は1030に対し、値下がりは509、横ばいは56だった。

一方、英フィナンシャル・タイムズは米JPモルガン・チェースがプライベートクレジット(ノンバンク融資)の貸し手に対し、一部のローン評価を引き下げたと報じており、金融セクターへの波及が意識された。

アジア市場では台湾加権指数と韓国総合株価指数(KOSPI)がいずれも上昇し、域内全体でリスク選好の動きが広がった。