アステラス製薬、ロボットとAIで細胞培養を自動化 大阪・中之島の開発拠点を公開
要約
アステラス製薬と安川電機の合弁会社セラファ・バイオサイエンスが、ヒト型ロボット「Maholo」を活用した細胞培養の自動化拠点を大阪・中之島クロスで報道陣に公開した。製造工程の90%以上を自動化し、再生医療の産業化を目指す。
ヒト型ロボットで製造工程の90%以上を自動化
アステラス製薬は3月24日、安川電機との共同出資会社「セラファ・バイオサイエンス」の開発拠点を大阪市内の「中之島クロス」で公開した。同社はヒト型汎用ロボット「Maholo(まほろ)」とAIを組み合わせ、細胞培養の自動化技術を開発している。
Maholoは安川電機の子会社が開発したヒト型汎用ロボットで、製造工程の90%以上を自動化できる。遠隔操作にも対応しており、熟練した技術者の手作業に頼ってきた細胞培養の現場に大きな変革をもたらす可能性がある。
大学・スタートアップ向けに受託事業を展開
セラファ・バイオサイエンスは2025年9月に設立された。大学やスタートアップを対象に、細胞製造プロセスの開発や治験薬製造を受託する事業を手がけている。製薬大手のアステラスが持つ医薬品開発の知見と、安川電機のロボット技術を融合させた体制で、再生医療分野の製造基盤づくりを進める。
「再生医療の産業化を加速させたい」
山口秀人社長は「研究段階からロボットを導入し、開発から製造までを一体で回せる基盤を構築する。再生医療の産業化を加速させたい」と語った。研究開発の初期段階からロボットを組み込むことで、製造プロセスの標準化と効率化を同時に実現する狙いがある。
セラファ・バイオサイエンス設立
アステラス製薬と安川電機の共同出資により、細胞培養自動化の専門会社が誕生した。
中之島クロスの開発拠点を公開
大阪市内の拠点でMaholoとAIを活用した自動化技術の実装状況が報道陣に披露された。
再生医療の実用化に向けては、高品質な細胞を安定的かつ大量に製造する技術の確立が課題とされてきた。ロボットとAIによる自動化が、この壁を突破する鍵となるか注目される。