ソラストがMBOで上場廃止へ、MBKパートナーズ傘下で介護事業再編
要約
MBKパートナーズ出資のMP-2605がTOBを実施、買収総額約900億円。介護大手ツクイ、HITOWAに続く買収で、ファンドは介護業界でのポートフォリオ拡大を加速。
M&A戦略MBKパートナーズTOB介護施設非公開化
1株1119円でTOB、終値から20%のプレミアム
介護事業などを手がけるソラストは3月25日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施し、株式を非公開化すると発表した。アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが出資するMP-2605(東京・港)がTOB(株式公開買い付け)を行う。買い付け価格は1株1119円で、3月23日の終値931円に対して約20%のプレミアムが付いた。買い付け期間は5月11日までとなる。
ソラストの野田亨社長がMP-2605の代表を務める。買収総額は約900億円とみられるが、会社側は明らかにしていない。
大東建託は776円で全株売却へ
ソラスト株式の35.07%を保有する大東建託はTOBには応募せず、TOB成立後に1株776円で全株式を売却する予定だ。TOB価格の1119円と比べて大幅に低い水準での売却となる。
MBKパートナーズ、介護分野で存在感
MBKパートナーズは介護大手のツクイとHITOWAをすでに傘下に保有しており、ソラストの取得によって介護分野でのポートフォリオをさらに拡大することになる。
介護事業は急速な高齢化を背景に市場が拡大する一方、深刻な人手不足や物価高に直面している。上場企業としての短期的な業績開示の負担から離れ、非公開化によって中長期的な経営改革に取り組む狙いがあるとみられる。