しずおかFGと名古屋銀行、経営統合へ最終調整 県境越え地銀再編加速
要約
全国トップクラスの地銀・静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループと愛知県の名古屋銀行が、県境を越えた経営統合に向けた協議で最終調整に入ったことが明らかになった。
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しずおかFGと名古屋銀行が統合協議で最終調整
しずおかフィナンシャルグループ(FG)と名古屋銀行が、経営統合に向けた協議について最終調整を進めていることが27日、明らかになった。しずおかFG傘下の静岡銀行は地方銀行で全国トップクラスの規模を誇り、愛知県に拠点を置く名古屋銀行との統合が実現すれば、静岡・愛知の県境を越えた大型の地銀再編となる。
県境を越える広域統合
今回の統合協議は、静岡県を地盤とするしずおかFGと愛知県の名古屋銀行という、異なる県に本拠を置く金融グループ同士の枠組みとなる。地方銀行の経営統合は同一県内で進むケースが多い中、県境を越えた統合として注目される。
両者の間では、2022年4月に包括業務提携が締結されており、すでに協力関係の土台が築かれていた。愛知県では同年、愛知銀行と中京銀行が経営統合を発表し、地銀再編が加速していた。名古屋銀行はこうした動きに対し、静岡銀行との連携強化で対応してきた経緯がある。
地銀業界で進む再編の波
地方銀行業界では、地方の人口減少に伴う融資需要の縮小が構造的な課題となっている。愛知県は自動車産業を中心とした製造業の集積地である一方、「ナゴヤ金利」と呼ばれる低金利競争が常態化しており、収益環境は厳しい状態が続いてきた。
しずおかFGは2022年10月に持株会社体制へ移行し、広域展開を経営戦略の柱に据えてきた。名古屋銀行との経営統合が実現すれば、静岡・愛知を中心とした東海地域の広域金融グループが誕生することになる。
統合の具体的なスケジュールや統合後の組織形態については、現時点で明らかになっていない。