2026/4/1
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経済

しずおかFGと名古屋銀行が経営統合へ、静岡・愛知の金融再編加速

要約

しずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行の経営統合が明らかになった。両者は2022年から包括業務提携を進めており、地方銀行の再編が全国的に加速するなかでの統合となる。

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しずおかFGと名古屋銀行、経営統合へ

しずおかフィナンシャルグループと名古屋銀行が経営統合することが27日、分かった。静岡県を地盤とする地域金融グループと、愛知県内で有力な第二地方銀行が手を組むことになる。

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両者は2022年4月に包括業務提携を開始して以来、協力関係を段階的に深めてきた。2023年6月にはEV化や脱炭素対応企業を支援する「静岡・名古屋アライアンスファンド」を共同設立。協調融資を中心に収益を伸ばし、同年10月には名古屋銀行本店ビルに静銀ティーエム証券の営業所を開設するなど、業務面での連携を拡大していた。

両者の規模と位置づけ

しずおかフィナンシャルグループは、2022年10月に静岡銀行が単独株式移転で設立した金融持株会社で、日経平均株価の構成銘柄にも採用されている。静岡県を中心とした地域密着型の金融グループとして事業を展開してきた。

一方の名古屋銀行は、資本金250億円、職員数1,839人を擁し、国内113支店、海外2支店を持つ。愛知県内の企業メインバンクとしてのシェアは10.99%と県内第2位の地位にある。2025年12月期の売上高は929億4,300万円(前年比122.3%)、純利益は170億6,000万円(同140.2%)と好調な業績を維持していた。

地方銀行再編の潮流

今回の統合は、全国で加速する地方銀行の再編の流れに位置づけられる。近年、第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行が2027年4月の経営統合を発表したほか、愛知銀行と中京銀行が統合し「あいち銀行」として2025年1月に発足。青森銀行とみちのく銀行も同時期に「青森みちのく銀行」として統合を果たしている。

こうした再編の背景には、人口減少に伴う貸出需要の縮小や、低金利環境の長期化による収益力の低下がある。金融庁も2024事務年度から「地域銀行首脳との持続可能なビジネスモデル対話」を開始しており、規制当局側も再編を後押しする姿勢を見せている。

統合の具体的な方式や時期など、詳細は明らかになっていない。