長期金利2.385%、27年ぶり高水準に 日銀利上げ観測と原油高が押し上げ
要約
新発10年物国債の利回りが1999年2月以来の水準に達し、1月の直近高値2.38%を上回った。原油高によるインフレ懸念と年度末の需給要因が重なった。
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10年債利回り、1999年以来の高水準
2026年3月27日、国内債券市場で新発10年物国債の利回りが2.385%に上昇した。1999年2月以来、約27年ぶりの高水準となる。前日比では0.11%の上昇を記録し、1月につけた直近の高水準2.38%も上回った。
背景には、原油高に伴うインフレ懸念の高まりがある。エネルギー価格の上昇が物価全体を押し上げるとの見方が広がり、日本銀行による早期利上げ観測が強まっている。市場では、日銀が金融政策の正常化をさらに進めるとの見方が債券売りにつながった。
年度末の需給要因も影響
利回り上昇のもう一つの要因として、年度末特有の需給環境が挙げられる。3月末の決算期を控え、投資家が新たな債券購入を手控える動きが広がっているとみられている。買い手が減少する中で債券価格が下落し、利回りの上昇圧力が強まった格好である。
金融政策の行方に注目
日銀は2024年3月にマイナス金利を解除して以降、段階的に政策金利を引き上げてきた。長期金利の上昇は、市場がさらなる利上げを織り込みつつあることを示している。インフレ懸念と金融政策の正常化が同時に進む中、今後の日銀の判断が注目される。