2026/4/1
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経済

米株急落、ダウ一時500ドル超安 ホルムズ海峡緊張で原油97ドル台に

要約

中東情勢の緊迫化を受けWTI原油先物が1バレル97ドル台に急騰し、ダウ平均は一時500ドル超の下落を記録。コスコ・グループのコンテナ船がホルムズ海峡を通過できず引き返したことも市場の警戒感を強めた。

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ダウ平均一時500ドル超安、中東リスクが市場を直撃

2026年3月27日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均が大幅に下落した。午前9時35分(米東部時間)現在、前日比382ドル73セント安の4万5577ドル38セントで推移し、一時は500ドルを超える下げ幅を記録した。

中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の急騰が、投資家心理を大きく冷え込ませた形だ。

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※画像はイメージです

原油97ドル台、ホルムズ海峡の航行に支障

WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物5月物は、27日朝の取引で一時1バレル97ドル台をつけた。前日26日の終値と比べ約3%の上昇となる。

市場の緊張を高めたのは、ホルムズ海峡をめぐる新たな動きだ。船舶情報会社マリントラフィックの報道によると、中国海運最大手コスコ・グループ(中国遠洋海運集団)のコンテナ船2隻がホルムズ海峡を通過できず引き返した。ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は「ホルムズ海峡を通過できるのはイラン向けの家庭用品や自動車などを積んだ船舶だけだ」と伝えている。

米長期金利も一時4.48%に達し、2025年7月以来の高水準を記録した。原油高によるインフレ再燃への警戒が、金利上昇圧力として表れた格好だ。

トランプ大統領、攻撃停止を10日間延長も緊張続く

トランプ米大統領は、イランの発電所に対する軍事攻撃の停止期間を4月6日まで延長した。当初は3月27日までの予定だったが、10日間の延長となる。

一方で、ウォール・ストリート・ジャーナルは3月26日、米国防総省が最大1万人の地上部隊の追加派遣を検討していると報じた。攻撃停止の延長と軍備増強の検討が同時に進む状況は、中東情勢の先行き不透明感を一層強めている。

市場では、ホルムズ海峡の航行制限が長期化すれば世界的なエネルギー供給に深刻な影響を及ぼすとの見方が広がっており、原油価格と株式市場の動向に引き続き注目が集まる。