NY原油4日ぶり100ドル台、中東危機で急伸 金先物も大幅高
要約
WTI5月物は前日比5.5%高の99.64ドルで取引を終えた。米国防総省の中東地上部隊派遣検討と米イスラエルのイラン施設攻撃を受け、原油供給懸念が一段と強まった。
原油先物が続伸、4日ぶりに100ドル台
27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が続伸した。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)5月物は前日比5.16ドル(5.5%)高の1バレル99.64ドルで取引を終え、取引時間中には4日ぶりに100ドル台を付けた。
中東情勢の激化による原油供給の停滞が長引くとの見方が広がり、買いが優勢となった。
米軍の中東派遣検討とイラン施設攻撃が背景
相場を押し上げた直接的な要因は、中東をめぐる複数の動きだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは26日、米国防総省が中東に最大1万人の地上部隊を派遣することを検討していると報じた。同日、トランプ米大統領は「イランのエネルギーインフラへの攻撃を4月6日まで延期する」と表明したが、27日には米国とイスラエルがイランのウラン関連施設を攻撃した。
ホルムズ海峡では事実上の封鎖状態が続いており、原油供給への懸念が一段と強まっている。
トランプ大統領がイラン攻撃延期を表明
イランのエネルギーインフラへの攻撃を4月6日まで延期すると発表。同日、WSJが米軍1万人規模の中東派遣検討を報道した。
米・イスラエルがイラン施設を攻撃
ウラン関連施設への攻撃を実施。ホルムズ海峡の封鎖状態が続く中、原油供給への懸念が一層高まった。
WTI原油先物が100ドル台到達
NYMEX終値は99.64ドル。取引時間中に4日ぶりの100ドル台を記録し、前日比5.5%の大幅上昇となった。
金先物も大幅高、安全資産に資金流入
ニューヨーク金先物相場も上昇した。6月物は前日比115.3ドル(2.6%)高の1トロイオンス4524.3ドルで取引を終えた。金先物は週前半に4カ月ぶりの安値を付けていたが、中東情勢の緊迫化を受けて安全資産としての需要が高まり、急反発した。
原油・金ともに中東の地政学リスクが価格を押し上げる構図が鮮明となっており、ホルムズ海峡の情勢や米軍の動向が引き続き相場の焦点となる。