NYダウ続伸、一時600ドル超高 対イラン軍事作戦の早期終了観測が追い風に
要約
トランプ大統領が対イラン軍事作戦を終える用意があるとの報道を受け、米株式市場では主力株に買いが広がった。ナスダックも4営業日ぶりに反発し、一時2%超の上昇を記録した。
ダウ続伸、一時600ドル超の上昇
3月31日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は続伸して始まった。午前9時35分現在、前日比373ドル34セント高の4万5589ドル48セントで推移し、上げ幅は一時600ドルを超えた。ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反発し、上昇率は一時2%を超える場面があった。
買いの背景にあるのは、中東情勢を巡る早期収束への期待だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは30日、トランプ米大統領が側近に対し、ホルムズ海峡が封鎖されたままでも対イラン軍事作戦を終える用意があると伝えたと報じた。市場では、米政権が想定している4〜6週間というタイムラインを超えて紛争を長期化させないとの観測が広がった。
巨大ハイテク株やダウ構成銘柄に幅広い買い
個別銘柄では、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、マイクロソフトといった巨大ハイテク株が上昇。メタプラットフォームズやアルファベットにも買いが入った。エヌビディアが20億ドルを出資すると発表した半導体企業マーベル・テクノロジーは大幅高となった。
ダウ平均の構成銘柄では、キャタピラー、ボーイング、ナイキ、メルク、JPモルガン・チェースなどが買われた。一方、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やベライゾン・コミュニケーションズは下げた。
ダウ平均は2月に最高値を付けた後、前週末には調整局面入りの目安とされる10%の下落率に達していた。急速に売られすぎたとみる投資家が主力銘柄に押し目買いを入れているほか、一部の機関投資家による「お化粧買い」が相場を支えているとの見方もある。
原油先物は上昇、不透明感も残る
米原油先物市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近5月物が一時1バレル106ドル台後半まで上昇し、30日終値の102ドル台後半を上回った。米東部時間30日夜にクウェートの原油タンカーがイランの攻撃を受けたと伝わったことが、原油価格の押し上げ要因となった。
中東情勢を巡る不透明感は依然として強く、中東地域での軍事衝突の継続は、引き続き投資家の慎重姿勢を促している面がある。