2026/4/1
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経済

ANA・JAL、6月から国際線の燃油サーチャージ大幅値上げへ

要約

イラン情勢の悪化による航空燃料の急騰を受け、全日本空輸と日本航空が国際線の燃油特別付加運賃を6月分から引き上げる見通しとなった。具体的な値上げ幅は明らかになっていない。

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燃料高騰で6月から引き上げへ

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が、国際線で導入している燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を6月分から大幅に値上げする見通しであることが1日、分かった。

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※画像はイメージです

イラン情勢の悪化を受けて航空機燃料が急騰しており、両社ともコスト上昇分を運賃に反映せざるを得ない状況となっている。具体的な値上げ幅については、現時点で明らかになっていない。

燃油サーチャージの仕組み

燃油サーチャージは、航空会社が燃料価格の高騰分を通常の運賃とは別に旅客から徴収する制度である。ANAとJALはいずれも、シンガポールにおけるケロシン(航空燃料)の市場価格と為替レートをもとに2か月ごとに改定している。

燃料費は航空会社にとって最大級のコスト項目であり、その変動が経営に与える影響は大きい。両社とも2005年にこの制度を導入して以降、市場価格の動向に応じて額を見直してきた。

背景にイラン情勢の緊迫

今回の値上げの背景には、イラン情勢の悪化がある。中東地域の緊張が高まると、世界の原油供給に対する不安が広がり、原油やジェット燃料の価格にリスクプレミアムが上乗せされやすくなる。ホルムズ海峡を通過する原油・石油製品は世界消費の約2割規模とされており、同地域の不安定化は燃料市場に直結する。

6月からの大幅値上げが実施されれば、夏の旅行シーズンを前に海外渡航を計画する利用者の負担増は避けられない見通しである。