2026/5/13
nippon-post.com
国際

英スターマー首相に辞任要求、労働党議員80人超が反旗も党内は二分

要約

2024年7月に14年ぶりの政権交代を果たした英労働党内で、地方選の大敗を受けてスターマー首相の辞任を求める声が急増しています。80人超の議員が反旗を翻す一方で100人以上が支持を表明しており、党内対立が激化しています。

イギリスイギリス政治スターマー首相労働党辞任要求

労働党議員の約2割が辞任要求

英公共放送BBCの報道によると、労働党所属の下院議員約400人のうち80人超がスターマー首相の辞任を要求していることが明らかになった。直近の英地方選で労働党が大敗したことを受け、党首の指導力に対する不満が一気に噴き出した形だ。

World map
※画像はイメージです

スターマー首相は2024年7月の総選挙で14年ぶりの政権交代を実現し、首相の座に就いた。しかし政権発足後、支持率は低迷を続け、地方選での大敗が党内の亀裂を決定的にした。

続投支持派も100人超、党内は二分

一方で、100人以上の議員はスターマー氏の続投を支持しており、党内の意見は大きく割れている。続投支持派の議員らは「党首選を行っている場合ではない」と主張し、内紛の拡大に警戒感を示している。

辞任要求派が約2割、続投支持派が約4分の1を占め、残る議員の動向が今後の焦点となる。

スターマー首相は辞任を否定

スターマー首相本人は現時点での辞任を否定している。ただ、2024年7月に歴史的な大勝で政権を奪取してから1年足らずで党内から大規模な造反が起きた事実は重く、今後の政権運営に暗い影を落としている。

労働党は14年間にわたる野党時代を経て政権に復帰したばかりだが、地方選の大敗で求心力の低下が鮮明になった。党首交代に踏み切れば政権基盤がさらに不安定化するリスクがある一方、現状維持を続ければ党内の不満がさらに蓄積する可能性もあり、スターマー首相は難しいかじ取りを迫られている。